永井聡CM監督 初の長編映画『ジャッジ!』インタビュー 

記・マイク・サリバン

今回は映画『ジャッジ!』の永井聡(ながいあきら)監督にインタビューをしました。CM監督としてご活躍されている永井さんは本作が長編作品”監督デビュー”。テラコッタフィルムフェスティバルin Londonでインタビューさせて頂きました。

CM監督としてご活躍中の永井さんですが、この映画はそのCM制作の経験からインスピレーションを得たものですか?

そうですね。普段、CM業界にいるので、そのCM業界で思っている事とか不満に思っていることとか、今そう言うものを全部詰め込んだつもりです。

『ジャッジ!』でご出演されている多数の役者さんのキャスティングは、どのようにおこないましたか?

あの、それぞれ小さい役でも、有名な人が出てきた方が見てる人が面白いだろうなあと思って、最初そう思ったんですけど、なかなかそんなに有名な役者さんが出てくれないんで、例えばこう言う感じの人がいいな、こういう感じの人がいいなっていうことを、キャスティングディレクターに言ったら、本人が来ちゃったんですね。出てくれるって言って。脚本界の澤本さんとかCM業界で顔が広いので、皆、好意的に、今回安いギャラでいいよって出てくれました。(笑)

あとは、荒川さん(荒川良々)について、ちょっとブラジル人の役で、ブラジル人に見えないですけど、逆に面白いなあと思います。

撮影について、一番難しいことは?

撮影の中で、一番難しかったのは、広告業界って言うのは、一般の人が分からないですよね。コピーライターがいたり、ディレクターがいたり。CMディレクターが一番偉いわけじゃなくて、クリエーティブディレクターがいたり、アメリカてもイギリスてもそうなんですけど、広告業界ではすごく役割が沢山あって、一般の人にすごく分かりにくい。しかも、映画祭だったら分かるんですけど、広告のフェスティバルなんて、皆聞いた事もないって言う。その世界を、どうやったら面白くなるかなとか、どうやったらリアリティを感じさせられるかなと。そこらへんが一番難しかったです。

英語の台詞の場面は難しかったと思いますが、どうでしたか?

すごい難しかったですよ。あの〜、まあ、、外国の方にもスタッフとして入ってもらたし、英語ができる日本人スタッフとかも集まったんですけど、やっぱり、役者が英語の台詞を言っても、監督の僕が、それがいいか悪いか、判断しにくい。もうちょっと違う言い方をして欲しいとか、それが伝えづらいですよ。だから、すごくあのコミュニケーションに時間がかかるので、撮影時間がものすごくかかる。特に、エキストラの外国人の人達がすごく多かったんですね。だから、“はいこっち”って言えば日本人だったらみんなバーっで行くんだけど、英語で、まず伝えなきゃいけない。あの人とあの人交換するなど、まず英語で伝えなきゃいけないから、ものすごく撮影時間がかかって、それがすごくストレスでした。。

そういった監督のビジョンを説明したい時は、通訳の方がいましたか?

はい、一応、常に一緒にいる人がいてくれて、その人に細かく説明をしてました。後は、だんだん、皆に日本語で言っても分かるようになってきて、どうやったらいいかとか、どうして欲しいのかとか、向こうが感じ取れるようになってきました。最終的には言葉じゃないんだなあと思いました。

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映画の中でアドリブのシーンはありますか?

アドリブのシーン結構ありますね。あのカマキリ拳法でゲイの人達と戦うところとか、あのへんは、長くまわして、ほって置きましだ。ずっとやらせていました。

本当にほっておきます。何もキーワードも伝えないで、本当にほっておきます。

役者が追い詰められた時と言うか、何もなくなった時に本当にいい演技が出て来たりするんで。

CMでもよく使いますね。あの、決まった台詞言わせるよりも、自分から出てくる物の方が自然だったりするし、特に外国人の人はそうですよ。

一番大好きなシーンはどこですか?

そうですね、やっぱり、ファイナルジャッジで、主人公が自分の気持ちを審査委員皆に対して、プレゼンテーションするところが僕は一番好きで、そこに自分の普段思ってる事とか、脚本の澤本さんが感じている事とかが全て詰まっています。本当に難しく考えないで、良い物は良い、悪い物は悪いって言う、そう言う判断が、クリエイティブに関してはすごく大事だと思っていて、だから、そこのシーンが一番僕は好きですね。

一番大好きなCMは何ですか?

新しい作品になるんですけど、この間、ちょうどアジアの広告フェスティバルでGrand Prixを取った作品があるんですけど、カップヌードルのサバイブというシリーズで、それも説明が難しいですね。

Youtubeで見てくれれば、グローバリゼーションっていうタイトルなんで、それで見てもらえれば、ラストサムライみたいな感じて、ニュージーランドで取ったんですけれども、日本のサムライが外国人に立ち向かっていく。英会話をしているんてすよね。500人ぐらいエキストラが使って、本当に爆発さして、すごく大作なんて、今度カンヌの広告祭があるんですけど、六月、今そこでも、なんが賞をとれるといいなあと思っています。すごく自分が大好きな作品です。

次回作など、次のプロジェクトの予定はありますか?

次のプロジェクトは、今進んでいるやつがちょっと何本かありまして。たぶんファンタジーを撮ると思います。

主人公の太田喜一郎は永井さんに似ていますか?

僕はあんなピュアじゃないです。どっちかと言うと脚本の澤本さんに似てますね。妻夫木君も言ってましたけど、脚本の澤本さんに似てますね。僕はもっとズル賢くて性格が悪いので、あんなに素敵じゃないです。だから、広告業界で成功したんだと思います。

永井さんありがとうございました!

Michael Sullivan

Michael Sullivan is the editor for the online magazine and is responsible for bringing together the great content that we offer our readers. He can normally be found writing for several UK and Japanese magazines, as well as working as a translator.